8月に入っても涼しくて助かります。
日曜日のように「ひんやり」とまでは行かないものの、
体力的にも、気分的にもかなり楽です。
節電の方も、だいぶ電力消費に余裕があるのと、涼しいのに身体が慣れてしまったこともあって
気温はそれ程でもなくても湿度が高いので、昨晩、今晩はエアコンを入れています。
だいぶ気温も下がってきたのでそろそろ切っても大丈夫そうですが...
テッポウムシの話題で8月冒頭はなんとか繋ぎましたが、最近はもうネタ切れ状態です。
ちょっと何か「連載企画」でも考えないと持ちそうもありませんが、
今日のところはあまり良い写真もないので、ちょっと思いつきですが、
日頃の写真の処理についてご紹介します。
特にCanonのデジタル一眼で、初級レベルから次のステップに進みたいと
考えている方には多少参考になるかもしれません。
まず、この写真をご覧ください。

スモークツリー・ロイヤルパープル
先々週末に徒長した枝を切り戻したところから新しい枝が出始めたので撮影してみました。
レンズは、先週金曜日に無事戻ってきたいつも使っている17-85mmのズームレンズ、
撮影モードは、いつものように絞り優先オートで。
測光モードは最も一般的な「評価測光」(ニコンでは「マルチパターン測光」)を常用していますが、
このような小さくて暗色の被写体、しかも背景の緑が軒下に掛かってやや暗めなため、
全体的に暗い被写体とカメラが判断して、このような露出オーバー気味の
やや白っぽく色が抜けたような絵になってしまいがちです。
このような銅葉や濃い色の花の場合は、緑をバックに暗色(紫)をくっきりと濃い目に浮かび上がらせたいので、
マイナスの露出補正を掛けて撮ることが必要になります。
露出補正のことをご存じない方と、一般的なコンデジ(コンパクトデジカメ)をお使いの方には
以降の内容は少々難しくなるので、ご容赦ください。
さて、デジタル一眼をお使いの方なら、最高画質のLモードをお使いの方が多いと思いますが、
RAWというモードがあるのをご存知でしょうか。
RAW(ロウ)とは「生」という意味で、撮影した生のデジタル画像データのことです。
従来のカメラで言えばフィルムに相当するのが画像センサーですが、
画像センサーで捕らえた光は、一旦デジタルの数値データ(RAWデータ)として記録されます。
これをカメラの内臓マイクロコンピュータ(画像処理エンジン)で画像として処理することで初めて写真になる訳です。
RAWモードは元データだけに、容量が大きく、Lモードの3-5倍程度にもなりますが、
Lモードだとカメラの中で行われる画像処理を後からPC上で行うことになるので、
元画像のデータを損なうことなく、つまりほとんど画像を劣化させることなしに後から調整が行えるのです。
例えば、先ほどの露出補正を例にとれば、カメラ内で撮影と同時に画像処理する場合(Lモードの場合)は、
撮影前に予め露出補正の値をセットしておかないといけませんが、
RAWモードだと、画像処理を後から行うので、とりあえずオートで撮っておいて、
後からPC上でゆっくりと写真の仕上がりを見ながら最適な露出値にセットすることが出来ると言う訳です。
前置きの説明が長くなりました。
以下に、PC上でCANONのデジタル一眼に付属の画像処理ソフト(現像ソフトとも言います)
Digital Photo Professional (DPP) (NIKONはCapture NX)を使って画像を仕上げていく実例をお示しします。

まず、露出を-1.0補正しました。
白けた感じはなくなりましたが、曇っていたこともあって全体に重たく沈んだような印象です。

ピクチャースタイルを撮影時に設定していた「スタンダード」から「風景」に変更しました。
「風景」は緑や空の青、紅葉などを色鮮やかにくっきりと見せるモードなので、
全体的に鮮やかな印象に変わりました。
同時に、レンズ毎の特性で周辺部(4隅)が暗くなる光量落ちも補正しました。
左上隅の部分を見れば補正の効果がよく分かると思います。

最後に、さらにクッキリ感、色鮮やかさを強調するため、
コントラスト、色の濃さをそれぞれ+2目盛り分補正しました。
あと、今回はオートのままで弄りませんでしたが、光線の具合によっては、ホワイトバランス(WB)も
太陽光、曇り、日陰、白熱電球など、実際の光線の具合などによって切り替えることができます。
如何でしたか?
今回は葉っぱなので今ひとつ効果が分かりにくいかもしれませんが、
花の場合などもっと劇的に違ってくる場合もあります。
また、今回はクッキリ鮮やかな方向に調整しましたが、
直射日光の下で撮影してギラついた写真になりがちな場合などは、
逆にソフトな方向へと調整することもあります。
どうも思ったように色や明るさ、鮮やかさなどがうまく再現できない場合や、
後から思いどおりに画像を調整してみたい、という方は
一度RAWモードと画像処理ソフト(現像ソフト)を試してみては如何でしょうか。
Digital Photo Professional
http://cweb.canon.jp/camera/dpp/初級者のためのRAW現像入門
http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1008/20/news036.html
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テーマ:ガーデニング - ジャンル:趣味・実用
- 2011/08/02(火) 23:59:48|
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